2012年3月30日金曜日


 
本『ドラッカー最後の言葉』

   ピーター・F・ドラッカー
         窪田恭子=訳


 
---
 
 「経営」の目的は「成果」
  ↓
 成果を生み出す業務行為こそ、
 経営そのもの。
  ↓
 成果 は 何か?
 強み は 何か?
 すべきこと は 何か?

 天才に頼れない時代
  ↓
 組織が激増した現代では、
 膨大な数の経営者を必要としている。
 「カリスマ経営者」でなく、
 「経営能力のある普通の人間」を、
 多く育てることが大切。
  ↓
 "経営とは組織の しもべ"
 そのことを忘れた経営はすべて誤った経営。
  ↓
 誤った経営は組織を破壊してしまう。
  ↓
 いかなる地位であれ、
 経営者もまた組織の しもべ。
 それを失念した瞬間、
 経営者は自ら組織に害を及ぼす存在へ身を落とす。

 リーダーの習慣の一つ目
  ↓
 「何をしたいか」ではなく、
 「何をすべきか」を問う。
  ↓
 目的は何で、成果は何で、そのために何をすべきか?

 リーダーの習慣の二つ目
  ↓
 「何をすべきか」の中の、
 どれが「自分の仕事なのか」を問う。
  ↓
 なすべきことのうち、
 「何が自分に適しているか」(得手は何?)
  あるいは、
 「何が自分に適していないか」(不得手は何?)
 を突き詰める作業を行う。
  ↓
 自分の 得手、不得手 を熟知する。

 リーダーの習慣の三つ目
  ↓
 "不得手なことは、けっして自ら手がけない"
 を徹底する。
  ↓
 そして重要なことに、
 得手、不得手 が人生を通して 変化 することがある。

 最優先すべきは株主ではない
  ↓
 株主資本主義:株主の利益の最大化を考える。
  ↓
 株主の利益を最大化を考え始めたら、
 事業が うまく展開できない。
  ↓
 優先されるべき判断基準は、
 「顧客にとって有益か無益か」

 リーダーの責任:各人の 情報 の行き渡りを 把握
  ↓
 組織を効率的に運営できるリーダーは、
 コミュニケーションを重要視する。
  ↓
 自らの任務を遂行するために、
 ・誰からの、
 ・どんな情報が、
 ・いつ必要かを、
 把握している。
  ↓
 また、
 他人に任せた業務に関し、
 ・どの情報が、
 ・誰に、
 ・いつ必要かを、
 把握している。
  ↓
 そして、
 共に仕事する人々全員が、
 そのことを理解しているかどうかの、
 確認も怠らない。

 将来を予測し、すべきことの優先順位を決める
  ↓
 "期待をし、実行し、確認する"
 この一連の 繰り返し から、
 初めて、将来を見通す力が養われてくる。
  ↓
 予測可能な将来とは、
 せいぜい2年先といったところ。
  ↓
 「この限られた期間で自分に できる仕事は何か?」
 「何に集中すべきか?」
 「それは本当に重要か?」
 「それは部下や上司、同僚に本当に理解されているか?」
 を確認。
  ↓
 なすべきことの中で何が一番 重要か、
 優先順位 を 考え抜く姿勢を貫きます。

 適材適所こそ、最も肝要
  ↓
 決断した通りにことが運ぶ可能性は、
 せいぜい50%。
  ↓
 だからこそ、
 リーダーは、注意深く人の話に耳を傾け、
 チャンス と リスク の バランス を考え抜き、
 人選(適材適所)にできる限り時間を割く必要がある。

 経営は権力のためではない
  ↓
 勘違いされやすいので、強調します。
  ↓
 経営とは「権力」のためでなく、
 経営とは「成果」を求めて行うものです。
 

 日本の課題
  ↓
 日本が直面しているのは、
 危機ではなく、
 時代の変わり目(移行期)です。
  ↓
 日本が いますぐ取り組まねばならない課題。
  ↓
 それは、時代が変わったことを認め、
 その変化に対応していくための 意識改革 です。

2012年3月28日水曜日


ロアルド・ダール(1916-1990)はイギリスの作家。
鮮やかな幕切れと皮肉なユーモアが持ち味の作家です。児童文学も手がけており、映画化もされた『チョコレート工場の秘密』は、英米で子供たちにもっとも人気のある作品のひとつでしょう。ところが彼の作品は、たとえ子供向けといっても「またやられた。ひどい。許せない。すごい仕返しをしてやらなくては」(『マチルダは小さな大天才』)と主人公の女の子に言わせる(しかもその相手は実の父親)くらい、容赦のないものです。この手加減のないところこそ、ダールの真骨頂といえるのかもしれません。

◆ 『南から来た男』(Man From the South)……2006.09.

2012年3月27日火曜日



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39:名無しさん@12周年:2011/11/09(水) 22:09:31.56 ID:Xh6c1+FH0
ステーキ店が休みなのは、食中毒のためじゃなく
設備メンテナンスなの?


2012年3月25日日曜日


脱臭効果の高いエコアイテムとして注目されているのが、コーヒー豆の再利用です。コーヒー豆の表面にはたくさんの小さな穴が開いています。その穴が多孔質構造を持っているので、嫌な臭いを吸収してくれるのです。

再利用の方法としては、飲み終わったコーヒー豆を乾燥させて下さい。完全に乾燥させなければカビが生えて、反対に悪臭を放つようになるので注意が必要です。乾燥させたコーヒー豆をお皿の上やガラス瓶・陶器に入れて使用して下さい。

2012年3月22日木曜日

結果としては当然かもしれませんが、ペットフードのリコール以来、中国製の小麦グルテンや濃縮米タンパクが信じられなくなり、市場の需要は米国製・ヨーロッパ製を求めているようで、当然それにより値段が上がっている様子。

個人的には値段が少しくらい高くてもとにかく、毒じゃないものを頼みます!って感じです・・・

★ ★ ★

USA Today紙のサイト 2007年9月23日付

ジュリー・シュミッド記者著

(見出し)"不透明性"理由に中国製小麦グルテン、輸入阻止に

ここ数ヶ月、中国から出荷されてきた小麦グルテンの荷、5つのうち1つは、監視員がいまひとつ、今春のペットフードリコールの要因となった汚染物質が皆無だと確信できない、という事を理由に米国への入国を拒否されているという事実が判明した。

2012年3月15日木曜日

2011/12/06

平素は当社製品をご愛用賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび、当社製品「明治ステップ(850g缶)」の一部の製品から、わずかながら放射性物質が検出されました。同物質の値は、食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定規制値(牛乳・乳製品で放射性セシウム134及び137の合計値200Bq/kg)以下で、22から31Bq/kgであり、毎日飲用されましても健康への影響はないレベルとされております。

2012年3月14日水曜日

旧タイトルは「発達障害児が伸び伸びと育つために親としてできることを考えましょう」です。

息子TAKUYAは、15歳になりました。TAKUYAの子育てを通して、母親として、保健師としてたくさん成長させていただきました。
今は、仕事やボランティア活動でたくさんの親子に出会い、これまでの経験を生かして共に学ばせていただいています。

また、オーストラリア発の子育てプログラムを学びました。
健常児の親向きプログラムと発達障害児の親向きのプログラムの
ファシリテーターの資格を取り、
この知恵を生かしながら、仕事でもボランティアでもさまざまに支援をさせていただいています。

そして、これらをもとにオリジナルのプログラム「魂を輝かせる子育てプログラム」を作成し、チャレンジド(=発達障害児)が伸び伸びと育つように、応援しています。

そこで得る宝のような経験を一人で持っておくのはもったいないと思い、日々の仕事での経験を知恵に変えて、このブログで紹介していきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

2009.9.19  Akiko

発達障がい児=チャレンジドって、どんな子でしょう?!

こんな場面を想像してみてください。

●自分ひとりだけが、ルールを知らされずにゲームをしている・・・どういう意味?教えて教えてってしつこく聞いても、「なんで分からないの?」「うざい」って、・・・なんでって言われても・・・普通にしててだけなのに・・・。

●サッカーの試合中、相手のゴールにボールを入れなきゃいけないことも、手を使っちゃいけないことも知らなかったよ!普通にしてただけなのに、みんなからののしられたり、どなられたり・・・。みんなぐるぐる動き回って、わけが分からない。

●運転している車のフロントガラスはすりガラス、ドアミラーが凹面鏡!外の音は聞こえない。周りの情報がスムー� �に入ってこないし、信号に意味があることも、左を走らなきゃいけないなんてルールがあることも知らないけど、でも車を走らせろって言われるからがんばってるんだよ。

発達障がい児=チャレンジドたちは、こんな世界に生きています。
不安で怖い思いをしているのでしょうね。

でも、知ってください!
ちょっとタイプの違う、変わった車に乗って人生を歩んでいるこの子たちですが、
中に乗っている運転手(心・魂)は正常で健全なのです。

そういう、周りの情報がスムーズに入ってこない車に乗っている子どもたちを支援するために、することはひとつです。

「その子にとってわかりやすい形で情報を伝えていく」

これに尽きると思いませんか?

え?その方法・・・・??

さぁ、このサイトで一緒に考えて生きましょう。
まずは、フリーページでご自分に関係ありそうなところを開いてみてください。

周囲の大人自身が自分の心を見つめ、自分を変えていくことも必要になってきます。

人生は何が起きるかわからない!チャレンジの連続です。
私は、この子達のことを『チャレンジド』と呼ぶことにしています。
それは、「たくさんの可能性を持って生まれ、挑戦という使命を与えられたこども」という意味です。

鼻歌を歌いつつ、チャレンジャーとして明るくがんばりましょうね。


発達障害(ADHDや
LD、アスペルガー症候群や高機能自閉症など、
傍目には分かりにくいけれども、本人は深刻に困っている障害)
をもっている子どもたちの多くは、

「何度言ってもわからない子」「変なこだわりを持つ育てにくい子」と、
だめな子扱いをされ自尊心が傷ついています。

その結果、二次障害として「不登校」「ひきこもり」「いじめ」などの問題を抱えることになっています。
そして、その両親も思い通りに行かない育児にとても苦しんでいるのです。

私は保健師として、そんな親子をたくさん見てきました。

また、私自身も、今は12歳になった息子が8歳のときに
アスペルガー症候群と診断されるまで、とても苦しんでいました。

ミツバチの社会は、人間以上に、役割分担が非常にはっきりしていて、一匹の女王蜂と沢山の働き蜂、少数の雄蜂で構成され、働き蜂はなんと雌だということです。しかし女王蜂と働き蜂は同じ雌でも、身体の大きさ、生理的にも全く違うのです。この違いには食料にあります。ミツバチの社会では雌として産み付けられた卵は、女王蜂または働き蜂のいずれにもなる可能性があるのですが、おのおの食事が全く違います。女王蜂の候補にはローヤルゼリーが、働き蜂の幼虫には花粉、蜂蜜が与えられます。又、女王蜂は王台と呼ばれる特別の部屋で育てられ、働き蜂は六角形の部屋で育てられることになり、卵を産みつけられた場所で、その運命が決まるのです。女王蜂の産卵能力は1日に約1000個以上でまさに産卵のために生まれてき� �ようなものですが、その他の機能は同じ雌である働き蜂よりも退化しています(例えば蜜を採取する肢が短いなど)。又、決定的な違いは寿命で、働き蜂が1ヶ月余りなのに対して女王蜂は中には6年ほど生き延びるものもいて、昆虫界ではとても珍しいことなのです。

一方の雄蜂は巣の仕事(働き蜂のする事)には一切関わらず、時々外出して結婚相手の処女王を待ち続けます。この雄蜂は春の交尾シーズンになると1つの巣で数百匹にもなり、いとたび女王蜂を見つけると、雄たちは1匹の処女王に向けて、死に物狂いで戦います。しかし、これだけ競争の中で生き残った雄でさえも交尾の直後にショック死してしまいその生涯を終えます。女王蜂はこのとき続けて数回の交尾をして、その数だけの雄の命が奪われることになります。また、交尾によって命が奪われるのが一般の雄の運命ですが、中には巣に残って働かずにブラブラしているものは、生き残れるかといったら、現実はそう甘くはありません。蜂の巣の中では役立たずということで、巣から外に出されてしまいます。役に立たなくなった雄 蜂は餌をただ浪費するだけという全く無用な生物であり、自給できない雄はやがて餓死してしまうのです。まさに働かざるもの食うべからず、であります。このように我々人間界以上に、役割分担が徹底されていて、とても厳しい社会なのです。

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2012年3月11日日曜日

シリーズ「食品添加物ABC」

シリーズ「食品添加物ABC」             無断転載禁止

テーマの食品にちなんだ食品添加物の問題点をわかりやすく解説したコラムです。
ただし400字という制限があるため、このページの作成に際して追加捕捉説明をいたしました。(順次UP中!)
生活クラブ生協神奈川 機関紙えぽ連載企画(2007/5月号〜2008/4月号)

@ テーマ食品"漬物"
A テーマ食品"米・弁当"
B テーマ食品"お茶飲料"
C テーマ食品"アイス・チューペット"
D テーマ食品"パックサラダ・カット野菜"
E テーマ食品"和菓子"
F テーマ食品"加工肉"
G テーマ食品"おせち"
H テーマ食品"たらこ、明太子、イクラ"
I テーマ食品"チョコ� ��ート"
J テーマ食品"コンビニのおでん"
K テーマ食品"ガム"


@テーマ食品 "漬物"

一般的な漬物には着色料、保存料、酸味料、PH調整剤、化学調味料など沢山の添加物が使われています。横浜港には塩蔵された農産物が大量に輸入されていて、鮮やかな色や古漬け風の色など、どんな色にでも着色しやすいよう真っ白に加工されているものまであります。これに酸味料、塩、醤油、砂糖などで味を付け、調味料(アミノ酸等)=化学調味料で人工的な旨味を加えて漬物の出来上がり。さらに減塩でも日持ちするように保存料やPH調整剤を駆使して保存性も良くしてくれています。こういった漬物が売場の大半を占めているのです。また漬物には主原料の原産地表示の義務がありますが、漬物風味の味付け加工品として原産地が表示されていない商品も� �かけます。新鮮な野菜で自家製の漬物にもチャレンジしてみてください。シンプルな漬物なら案外簡単に出来るのです。漬物を購入する場合には国産の野菜をちゃんと漬け込んだ、添加物の少ない漬物を選びましょう。

追加捕捉説明:(仮)
健康に良い漬物として有名なのはキムチですね。キムチは白菜などを一旦塩漬けにしてヤンニム(アミ等の塩辛、大根やニラ、唐辛子、だし等)をまぶして乳酸発酵させたもので、この乳酸菌がとても健康に良いわけです。日本のぬか漬け、すぐき、白菜漬けなども、本来は塩に漬け込んで時間をかけて乳酸発酵することで酸味が加わるのです。西洋ではピクルスやザワークラウトがこれに当たります。ところが、乳酸発酵には時間がかかるということと、乳酸菌が生きたままだと購入後に 発酵が進んで、袋が膨らんでしまったりするため、市販品では乳酸発酵せずに酢や酸味料で酸味を加えているものがほとんどなのです。そのほうが短時間で加工でき、取り扱いが楽なのです。せっかく漬物を味わうなら、しっかり乳酸発酵した漬物を選びたいですね。乳酸菌には整腸作用だけでなく、花粉症を予防する効果もあります。購入後に発酵が進むものや、酢や酸味料を使用せずに酸味が出ている漬物を選ぶと良いでしょう。

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Aテーマ食品 "米・弁当"

2012年3月7日水曜日

カフェ・ド・エルサイトウ

お客様心理

お客様心理

おかげさまで、エルサイトウはもうずいぶん長い間、年に何回かは様々な雑誌や新聞等に、その独自の活動ぶりをご紹介していただいてきました。もちろん決して派手なタイプのお店ではありませんから、ご紹介くださるのも決して派手な媒体ではありませんが。

でも、こういうことは、なかなか自分ではご紹介がしくいもので(僕は何でも手当たり次第に書きまくっているように見えるかもしれませんが、やはり書きにくいテーマもたくさんあるのです)これまではとくに取り上げることはいたしませんでした。

ごく最近取材を受けた雑誌に「月刊ストアジャーナル」という雑誌があります。その雑誌の最新号に「お客様心理」に関する特集記事があり、その中でもエルサイトウが取り上げられて おります。短時間の取材にしては、よくまとめているな、と感じましたので今回は思い切ってご紹介させていただくことにしました。なんだか自慢話をするようで申し訳ありませんが、内容的にこのウエッブサイトとも関連がありますので、よろしければご一読ください。

お客様心理に強くなりたければ、店の独自性や方針を明確に打ち出せ!

株式会社エル・サイトウ 代表取締役社長 齋藤 恵

埼玉県久喜市にある大正元年創業の宝石店「エルサイトウ」は、立地の悪さを跳ねのけ、多くの顧客に愛され続けている。いったいどのような取組みでお客様の心理を掴んでいるのか、社長の齋藤氏に話を聞いた。

「エルサイトウ」は1912年(大正元年)に祖父が始めた宝石店です。今も当時と変わらぬ地方都市の駅か ら3〜4分離れた場所で営業を続けています。常識的に言えば、商業地として一等地だとはとても言えない立地ですが、今こうして多くのお客様にご利用いただいているのは、この悪条件をバネにして、立地に頼らなくてもご来店いただけるよう独自性と満足感を提供する店づくりをしてきたからだと考えています。

お値引き以上の満足が残るイベントで顧客の囲い込みに成功

お客様に満足してもらえる店をつくるには、「お客様心理」に強くなることが欠かせません。そこで私達は、常に「私がお客様だったらどうしてほしいか」を考え、女性のお客様が家事から離れてゆっくりとお買物できるよう店内に喫茶スペースを設置したり、来店が大変なご年輩のお客様のためにメガネ・補聴器の無料巡回サービスカーを用意したり� �DMと一緒にさまざまな特典があるクーポン券を配布するなどの取組みを行なってきました。

なかでもとくにお客様から好評なのが、私達が自ら企画し行なっているイベントです。当店では年2回の新作ジュエリー発表会でのご注文金額に応じて、さまざまなイベントに無料でお客様をご招待しています。たとえば、20万円以上で「ワイン・テイスティング講座」、50万円以上で超一流レストランでの「クリスマス・ディナー」、120万円以上で「晩秋の京都グルメツアー」、150万以上で「香港グルメツアー」など。どのイベントも一流の講師やホテル、レストランを選びセッテイングしたもので、香港グルメツアーなどは大手旅行会社でも実現できない最高の内容です。

なぜ、当店がこのようなイベントを行なっているの か、それは単なるお値引きでは、いくらやっても決してお客様が満足しないからです。確かにイベントを催すよりも値引をするほうが楽です。でも、150万円の商品を2割引して120万円で販売したとしても、時間が経てばお客様は120万円で買ったとしか記憶していません。値引きしてもらった喜びはあっさりと忘れられ、宝石本来の価値まで下げることになります。ところが、イベントに参加したお客様は、その思い出とともに店に対する満足感を一生強く記憶に残しているのです。

また、これらのイベントには「美しく装いたい」という女性客の心理を満足させる意図もあります。宝石を身に付けるチャンスが少ないお客様を、当店が一流ホテルやレストランにご案内することで、誰憚ることなく堂々と宝石を身に付け楽 しんでいただいているのです。

日本酒 - Wikipedia

この項目には、JIS X 0213:2004 で規定されている文字が含まれています(詳細)。

日本酒(にほんしゅ)は、米を発酵させて造る醸造酒で、日本の伝統的な酒の一つである。

日本独特の製法で造られたアルコール飲料の一種を指す言葉である。日本の酒税法上では清酒(せいしゅ)、日本では、一般には単に(さけ)またはお酒(おさけ)、日本古語では酒々(ささ)、僧侶の隠語で般若湯(はんにゃとう)、江戸時代にはきちがい水、現代では若者にポン酒(ぽんしゅ)と呼ばれることもある。

日本伝統の酒には他にみりん・焼酎 (沖縄では泡盛)、近代では鈴木梅太郎らが発明した合成清酒がある。

約5℃から約60℃まで幅広い飲用温度帯があり(参照:#温度の表現(飲用温度))、徳利を湯煎で温めて飲用する「熱燗」は、金銭的に恵まれた者らが趣向を凝らして始めたものが広がったもので、元々は常温で飲用するアルコール飲料である。同じアルコール飲料を同じ土地で異なった温度で味わうのを常としているのは、他に紹興酒などがある程度で比較的珍しい(詳しくは燗酒を参照)。料理で魚介類の臭み消しや香り付けなどの調味料としても使用される。

なお日本では酒税法の関係上、一般に「清酒」として販売されている日本酒のアルコール度数は22度未満(合成清酒の場合は16度未満)であることが求められているが(酒税法第3条7・8項)[1]、それより高いアルコール度数の日本酒を製造することも技術的には可能で、実際『越後さむらい』(玉川酒造)のように、日本酒の製法で製造されながらもアルコール度数が46度に達する酒(酒税法上はリキュール扱い)も存在する。

日本酒の製造は、大手酒造メーカーが所在する近畿地方で非常に多く造られており、灘のある兵庫県(30%)と伏見のある京都府(15%)における生産量が多いが、消費は中位~下位である[2]。消費と人気は新潟県が突出しており、産地と消費と人気は一致しない。

[編集] 海外での人気

近年、発祥国日本での消費は減退傾向にある一方、アメリカ合衆国・フランスの市場では日本酒、とくに吟醸酒の消費が拡大し、イギリスでも2007年、伝統ある国際ワインコンテストに日本酒部門が設置されるなど、「sake」として親しまれるようになっている。(参照:「日本酒の歴史」- 昭和時代以降)

韓国でも数年前から日本酒がブームとなっている。しかし関税が高く現地では高級酒扱いである。韓国語では"正宗"と呼ばれていた(桜正宗に因むらしい)が最近では「サケ」が定着してきている[3]

日本酒の主な原料は、米と水と麹(米麹)であるが、それ以外にも酵母、乳酸菌など多くのものに支えられて日本酒が醸造されるので、広義にはそれらすべてを「日本酒の原料」と呼ぶこともある。専門的には、香味の調整に使われる「醸造アルコール」「酸味料」「調味料」「アミノ酸」「糖類」などは副原料と呼んで区別する。

[編集]

用途によって、麹米(こうじまい)用と掛け米(かけまい)用の2種類がある。

麹米には通常酒米(酒造好適米)が使われる。掛け米には、全部または一部に一般米(うるち米)が使われるが、特定名称酒の場合、酒米のみが使われることが多い。普通酒は麹米、掛け米ともにすべて一般米で造られるのがほとんどである。

しかし、一般米からも高い評価を得る酒が造られており、高級酒となるとかつて山田錦一辺倒の傾向すらあった原料米の選び方や使い方も、近年は新種の開発などにより変化が著しい。

[編集]

水は日本酒の80%を占める成分で、品質を左右する大きな要因となる。水源はほとんどが伏流水や地下水などの井戸水である。条件が良い所では、これらを水源とする水道水が使われることもあるが、醸造所によって専用の水源を確保することが多い。都市部の醸造所などでは、水質の悪化のために遠隔地から水を輸送したり、良質な水源を求めて移転することもある。酒造りに使われる水は酒造用水と呼ばれ、仕込み水として、また瓶、バケツの洗浄用水として利用される。

蔵元の一部は、仕込み水を商品として販売している。

[編集] 硬度

水の硬度は、酒の味に影響する要素の一つである。日本の日常生活では、硬度の測定にアメリカ硬度を用いている。醸造業界ではアメリカ硬度も使用されるが、長らくドイツ硬度が用いられている[4]。 造られる酒の味は、おおざっぱに言えば、軟水で造れば醗酵の緩い、いわゆるソフトな酒、硬水で造れば醗酵の進んだハードな酒になる。理由は、醸造過程で硬水を使用すると、ミネラルにより酵母の働きが活発になり、アルコール発酵すなわち糖の分解が速く進み、逆に軟水を使用するとミネラルが少ないため酵母の働きが低調になり発酵がなかなか進まないからである。

江戸時代以来、灘では宮水と呼ばれる硬水が使用されていたが、1897年(明治30年)には広島県の三浦仙三郎により軟水醸造法が開発された。戦後に様々な日本酒ブームが起こったが、近年に購入される酒の日本酒度はやや上昇している[5]

[編集] 水質

水は、酒の原材料の中で唯一、表示義務の対象とされていない。したがって、原料水が、井戸水であるか水道水であるかを明らかにする必要はない。ただし、酒造用水に課せられている水質基準は、水道水などと比べるとはるかに厳格である。酒蔵は、使用する水を事前にそれぞれの都道府県の醸造試験所、食品試験所、酒造指導機関などに送って監査を受けなくてはならない。

監査は以下のような項目で行われる。

日本の水は各地によって小差はあるもののほとんどが中硬水であり、香味を損ねる鉄分やマンガンの含有量が少ないので、醸造に適しているといえる。たとえば、太平洋戦争前に満州へ渡り、在留日本人のために当地で日本酒を造ろうとした醸造業者たちが利用できる水を見つけるのに苦労したという話が多く聞かれる。

なお、発酵、および麹菌や酵母菌の繁殖を促進するのに有効なだけの微量のカリウムマグネシウム燐酸については、成分調整として添加することができる。

[編集] 水の用途

酒造りに用いられる酒造用水は、以下のように分類される。

  • 醸造用水 - 醸造作業の最中に酒の中に成分として取りこまれる水。
    • 洗米浸漬用水 - 米を洗い、浸しておく水。仕込みの前に米の中に吸収される水でもある。
    • 仕込み用水 - 醸造時に主原料として加える水。酒が「液体」として商品になるゆえんともいえる。
    • 雑用用水 - 洗浄やボイラーに用いられる水。これにも、水質の項で述べられているような厳しい基準を通過した酒造用水が用いられる。
  • 瓶詰用水
    • 洗瓶用水 - 瓶を洗う水である。
    • 加水調整用水 - アルコール度数を調整するために加える水。醸造後に酒にとりこまれる。
    • 雑用用水 - タンクやバケツの清掃に用いる水。これにも、水質の項で述べられているような厳しい基準を通過した酒造用水が用いられる。

杜氏や蔵人の日常生活(食事や洗面など)には、一般人のそれと同じく水道水が用いられる。なお、興味深いことに、蔵人たちが入る風呂には酒造用水を用いる酒蔵が多い。すでにその段階から「仕込み」が始まっているとの酒蔵の考えによるものであり、縁起かつぎとして行っている。

[編集] 麹(正字は「」)

日本酒に用いる麹は、蒸した米に麹菌というコウジカビの胞子をふりかけて育てたものであり、米麹(こめこうじ)ともいう。これが米のデンプンをブドウ糖に変える、すなわち糖化の働きをする。

穀物である米は、主成分が多糖類であるデンプンであり、そのままでは酵母がエネルギー源として利用できないので、麹の働きによって分子量の小さな糖へと分解せねばならない。言いかえれば、酵母がデンプンから直接アルコール発酵を行うことはできないので、アルコールが生成されるには酵母が発酵を始められるように、いわば下ごしらえとしてデンプンが糖化されなければならない。その役割を担うのが、日本酒の場合は米麹である。米麹は、コウジカビが生成するデンプンの分解酵素であるα-アミラーゼやグルコアミラーゼを含み、これらの働きによって糖化が行われる。米麹は、ほかにタンパク質の分解酵素も含んでおり、分解によって生じたアミノ酸やペプチドは、酵母の生育や完成した酒の風味に影響する(参照:#麹造 り)。

洋酒では、ワインに代表されるように、原料であるブドウ果汁の中にすでにブドウ糖が含まれているので、わざわざこうした糖化の工程が要らず、そのため単発酵文化圏となった。東洋においては、日本酒だけでなく、他の酒類や味噌、味醂、醤油など多くの食品に麹が使われ、それが食文化的に複発酵文化圏、カビ文化圏などとも呼ばれるゆえんともなっている。これは東南アジア - 東アジアの中高温湿潤地帯という気候上の特性から可能であった醸造法であり、微生物としての「カビ」の効果を利用したものである。

東洋で使われる麹菌には数々の種類があり、焼酎には白麹・黒麹(黒麹菌)・黄麹、泡盛には黒麹、紹興酒には赤麹が用いられるのが通常だが、日本酒の場合は味噌、味醂、醤油と同じく黄麹(きこうじ)(黄麹菌黄色麹菌)が用いられる。ただし、「黄色」と言われるわりには、実際の色は緑や黄緑に近い。

また形状から分類すると、日本で用いられる麹は肉眼で見るかぎり米粒そのままの形をしているため、散麹(ばらこうじ)と呼ばれる。それに対して、中国など他の東洋諸国で用いられる麹は、餅麹(もちこうじ)と呼ばれ、原料となる米・麦など穀物の粉に水を加えて練り固めたものに、自然界に存在するクモノスカビ・ケカビの胞子が付着・繁殖してできるものである。

[編集] 酵母

主原料ではないが、日本酒造りの大きな要素であるため、ここに記す。詳細は清酒酵母を参照。

酵母とは、生物学的には真菌類に属する単細胞生物である。酒造りにおいては、通常は出芽酵母を指す。これも何十万を超える種類が自然界に広く存在しており、それぞれ異なった資質をもっている。この酵母の多様性が酒の味や香りや質を決定づける重要な鍵となる。また多種多様な酵母の中で日本酒の醸造に用いられる酵母を清酒酵母といい、種は80%以上がSaccharomyces cerevisiae(出芽酵母)である。

近代以前は、麹と水を合わせる過程において空気中に自然に存在する酵母を取り込んだり、酒蔵に棲みついた「家つき酵母」もしくは「蔵つき酵母」に頼っていた。その時々の運任せで、科学的再現性に欠けており、醸造される酒は品質が安定しなかった。

明治時代になると微生物学の導入によって有用な菌株の分離と養育が行われ、それが配布されることによって品質の安定と向上が図られた。1911年(明治44年)第1回全国新酒鑑評会が開かれると、日本醸造協会が全国レベルで有用な酵母を収集するようになり、鑑評会で1位となるなどして客観的に優秀と評価された酵母を採取し、純粋培養して頒布した。こうして頒布された酵母には、日本醸造協会にちなんで「協会n号」(nには番号が入る)という名が付けられた。このような酵母を協会系酵母、または協会酵母という。アルコール発酵時に二酸化炭素の泡を出す泡あり酵母と、出さない泡なし酵母に大別される。

もともとの日本酒は、米のもつ地味な香りだけで、いわゆるワインのようなフルーティーな香りは無い。香りをもつようになった吟醸酒を誕生させるのに大きな役割を果たしたのは、協会系酵母の中の協会7号と協会9号であった。

1980年代に吟醸酒が消費者層に広く受け入れられると、協会系酵母の他にも、少酸性酵母、高エステル生成酵母、リンゴ酸高生産性多酸酵母といった高い香りを出す酵母が多数作られ、今も大メーカーやバイオ研究所、大学などでさまざまな酵母が作られている。 1990年代以降は、それぞれ開発地の地名を冠する静岡酵母、山形酵母、秋田酵母、福島酵母なども高く評価されるようになり、最近では、アルプス酵母に代表されるカプロン酸エチル高生産性酵母や、東京農業大学がなでしこ、ベコニア、ツルバラの花から分離した花酵母などが、強い吟醸香を引き出すのに注目を集めている。

一方、日本酒における吟醸香が強すぎれば酒の味を損なうともされ、すべての酒において香りを強くする事を第一とはされない。

[編集] 乳酸菌

自然の乳酸菌を用いる場合もあるが、多くの酒では添加する。酵母と同じように、日本醸造協会の「醸造用乳酸」もある。乳酸菌によって生産される乳酸は、他の雑菌が繁殖しないようにするために、とくに仕込みの初期に重要である。また、乳酸を始めとする酸が、酒に"腰"を与える。もし酸が全くなければ、酒はただ甘いだけのアルコール液になってしまう事から、酒造りにおいて酸を出すことも重視される。

[編集] その他

正式には副原料に区分されるもの。

〈ラベルに表示される項目〉

  • 醸造アルコール - すっきりした味わいにするため、あるいは香りを残すためにもろみに加えられる。単に増量のために加えられることもある(三増酒)。加えられたものはアル添酒と呼ばれる。
  • 糖類 - 酒に甘味を付け加える。また、糖化液として加えられ、それを発酵させる場合もある。
  • アミノ酸 - 酒に旨みを付け加える。
  • 調味料 - 酒に旨みを付け加える。
  • 酸味料 - 酒に酸味を付け加える。

<ラベルに表示されない項目>

  • 酵素剤 - 麹菌が造る「酵素」を補うためなどに「酵素剤」を使用することがある。原料重量の 1,000分の1 以下の場合、原料として扱われない。
  • 活性炭 - 酒の雑味を取る。使いすぎると酒自体の味が薄くなる。
  • 清澄剤
  • ろ過助剤

[編集] 日本酒の製法

日本酒はビールやワインとおなじく醸造酒に分類され、原料を発酵させてアルコールを得る。しかし、日本酒やビールはワインと違い、原料に糖分を含まないため、糖化という過程が必要である。ビールの場合は、完全に麦汁を糖化させた後に発酵させるが、日本酒は糖化と発酵を並行して行う工程があることが大きな特徴である。並行複発酵と呼ばれるこの日本酒独特の醸造方法が、他の醸造酒に比べて高いアルコール度数を得ることができる要因になっている。

日本酒は、次の過程を経て醸造される。

[編集] 精米

玄米から糠・胚芽を取り除き、あわせて胚乳を削る。削られた割合は精米歩合によって表される。

米に含まれる蛋白質・脂肪は、米粒の外側に多く存在する。醸造の過程において、蛋白質・脂肪は雑味の原因となるため、米が砕けないよう慎重に削り落とされ、それにより洗練された味を引き出すことができる。その反面、精米歩合が高くなればなるほど米の品種の個性が生かしにくくなり、発酵を促すミネラル分やビタミン類も失われるので、後の工程での高度な技術が要求されることになる。

精米の速度が速すぎると、米が熱をもって変質したり砕けたりするので、細心の注意をもってゆっくり行わなくてはならない。吟醸、大吟醸となると、削りこむ部分が大きいだけでなく、そのぶん対象物が小さくなって神経も使うので、精米に要する時間は丸二日を超えることもある。

1930年(昭和5年)頃以降は縦型精米機の出現により、より高度で迅速な精米作業が可能になり、ひいてはのちの吟醸酒の大量生産を可能にした(参照:吟醸酒の誕生)。最近ではこの縦型精米機をコンピュータで制御して精米している大メーカーもある。

[編集] 放冷・枯らし

精米後の白米、分け後の酒母、出麹後の麹を次の工程で使用されるまで放置すること。

精米された米はかなりの摩擦熱を帯びている。精米歩合が高く、精米時間が長ければ長いほど、帯びる熱量も大きくなる。そのままでは次の工程へ進むには米の質が安定していない(杜氏や蔵人の言葉では「米がおちついていない」)ため、袋に入れて倉庫の中でしばらく冷ますことになる。また、摩擦熱によって蒸発した水分を元に戻す。これを放冷(ほうれい)、また杜氏・蔵人の言葉では枯らし(からし)という。「しばらく」と言っても数時間単位で済む作業ではなく、摩擦熱が放散しきって完全に米が落ち着くまで通常3週間から4週間は掛かる。

[編集] 洗米

精米された米は、精米の過程で表面に付いた糠・米くずを徹底的に除去される。これが洗米(せんまい)である。

普通酒を造る米などは、機械で一度に大量に洗米される。他方、高級酒を造る米は、手作業でおよそ10キログラムぐらいずつ、5℃前後の冷水で、流れる水圧を利用して少しずつ洗われる。洗っている間にも米は必要な水分を吸収しはじめており、「第二の精米作業」と言われるほどに、細心の注意を払う工程である。こうして洗われた米は浸漬へ回される。

[編集] 浸漬

洗米された米は、水に付けられ、水分を吸わされる。これを浸漬(しんせき、若しくはしんし)という。

浸漬は、のちのち蒸しあがった米にムラができないように、米の粒全般に水分を行き渡らせるために施される工程である。水が、米粒の外側から、中心部の心白(杜氏蔵人言葉では「目んたま」)と呼ばれるデンプン質の多い部分へ浸透していくと、米粒が文字通り透き通ってくる。米の搗(つ)き方、その日の天候、気温、湿度、水温などさまざまな条件によって、浸漬に必要な時間は精緻に異なる。冬の厳寒のさなかの手仕事である。

このとき、米にどれだけ水を吸わせるかによって、できあがりの酒の味が著しく違ってくる。米の品種や、目指す酒質によって、浸漬時間も数分から数時間と幅広い。精米歩合が高い米ほど、その違いが大きく結果を左右するので、高級酒の場合はストップウォッチを使って秒単位まで厳密に浸漬時間を管理する。米は水から上げた後もしばらく吸水しつづけるので、その時間も計算に入れた上で浸漬時間は判断される。

なお、できあがりの酒質のコンセプトによっては、意図的に途中で水から上げるなど、ある一定の時間だけ米に吸水させる。これを限定吸水(げんていきゅうすい)という。

[編集] 蒸し

浸漬を経た米は広げて、湿度を保たせる。この間も米は水分を吸収し続ける。

その後、麹の酵素が米のデンプンを分解しやすくさせるために、米を蒸す。この工程を正式には蒸きょう(じょうきょう:「きょう」は「食へんに強」)、もしくは杜氏蔵人言葉で蒸しという。普通酒などでは自動蒸米機(じどうじょうまいき)という機械で、高級酒などでは和釜に載せた甑(こしき)という大きな蒸籠(せいろ)に移して、約1時間ほど乾燥蒸気で蒸す。

蒸しあがった米は、「外硬内軟」といって、外側がパサパサとしていて内側が柔らかいのがよいとされている。外側が溶けていると、コウジカビの定着の前に腐敗が始まる恐れがあり、また、内側に芯が残っていると、米で一番良質のデンプン質を含んだ部分が、糖化・発酵しない可能性があるからである。

なお、和釜から甑を外すことを甑倒し(こしきだおし)という。それは単に蒸しの作業が終わることだけでなく、杜氏や蔵人たちにとっては気の抜けない酒造りの季節が終わり、ほっと一息つく日の到来をも意味する。

[編集] 麹造り

麹とは、蒸した米に麹菌というコウジカビの胞子をふりかけて育てたもので、米のデンプン質をブドウ糖へ変える糖化の働きをする(詳しくは麹参照)。麹造りは正式には製麹(せいぎく)という。

口噛み製法で醸されていた原初期の日本酒をのぞいて、奈良時代の初めにはすでに麹を用いた製法が確立していたと考えられる。以来、永らく麹造りは、酒造りの工程に占める重要性と、味噌や醤油など他の食品への供給需要から、酒屋業とは別個の専門職として室町時代まで営まれてきたのだが、1444年の文安の麹騒動によって酒屋業の一部へと武力で吸収合併された(参照:日本酒の歴史 - 室町時代)。

現在、たいてい酒蔵には麹室(こうじむろ)と呼ばれる特別の部屋があり、そこで麹造りが行われている。床暖房やエアコンなどで温度は30℃近く、湿度は60%以下に保たれている。温度が高いのは、そうしないと黄麹菌が培養されないからであり、また湿度に関しては、それ以上高いと黄麹菌以外のカビや雑菌が繁殖してしまうからである。入室には全身の消毒が必要で、関係者以外は入れない。それに加え、室外から雑菌が入り込まないように二重扉、密閉窓、断熱壁など、かなりの資本をかけて念入りに造られている。よく「麹室は酒蔵の財産」と言われる。

「麹」の項に詳しく述べられているように、麹からは糖化作用のためのデンプン分解酵素のほか、タンパク質分解酵素なども出ており、これらが蒸し米を溶かし、なおかつ酒質や酒味を決めていく。あまり酵素が出すぎると目指す酒質にならないため、米の溶け具合がちょうどよいところで止まるように麹を造る必要がある。

2012年3月2日金曜日

ウサギ - Wikipedia

ウサギ、兔)はウサギ目に属する草食哺乳類の総称。ここでは、ウサギ科を主に取り上げる。(ウサギ目ナキウサギ科についてはナキウサギを参照。)

全身が柔らかい体毛で覆われている小型獣である。最大種はヤブノウサギで体長50 - 76 cm。毛色は品種改良もあって色も長さも多彩である。多くの種の体毛の色彩は、背面は褐色、灰色、黒、白、茶色、赤茶色、ぶち模様などで、腹面は淡褐色や白。

他の獣と比しての特徴としては、耳介が大型なことが挙げられる。ウサギ目内では耳介があまり発達していない種でも、他の哺乳綱の分類群との比較においては耳介比率が大きいといえる。音や風のするほうへ耳の正面が向くよう、耳介を動かすことができる。また、毛細血管が透けて見えるこの大きな耳介を風にあてることで体温調節に役立てるともいう。

眼は頭部の上部側面にあり広い視野を確保することができ、夜間や薄明薄暮時の活動に適している。鼻には縦に割れ目があり、上部の皮膚を可動させることで鼻孔を開閉することができる。門歯は発達し、一生伸びつづける。かつてはこの門歯の特徴をもってネズミと同じ齧歯目の中に位置づけられていた。しかし、上顎の門歯の裏側に楔形の門歯があるものをウサギ目として独立した目分類がなされるようになった。歯列は、門歯が上顎4本、下顎2本、小臼歯が上顎6本、下顎4本、大臼歯が上下6本で、計28本の歯を持つ。

かつてネズミの仲間と分類されていたように、肉食であるネコやイヌとは異なる点が多く、ウサギの足の裏には肉球はなく、厚く柔らかい体毛が生えている(ただし肉球のある種もある)。前肢よりも後肢が長く、跳躍走行に適している。前肢の指は5本、後肢の趾は4本で、指趾には爪が発達する。体全体は丸みを帯び、尻尾は短い。

盲腸は長い。尿と糞は1つの穴(総排泄口)から排出する。

草原や半砂漠地帯、雪原、森林、湿原などに生息する。 アナウサギは地中に複雑な巣穴を掘って集団で生活する。縄張り意識は、比較的強く、顎下に臭いを出す臭腺を持ち、その部位をこすりつける事で、テリトリーを主張する。 ノウサギは穴での生活はしない。

食性は植物食で、草や木の葉、樹皮、果実などを食べる。一部の野生種は昆虫なども食べるという。

胎生。ネコなどと同じく、交尾により排卵が誘発される交尾排卵動物。妊娠期間は最長がユキウサギの約50日で、多くの種は30 - 40日。一度の出産で1~6頭(ないしそれ以上)を出産する。

アナウサギは周年繁殖動物(繁殖期を持たない動物)に分類され、年中繁殖することが可能であり[1][2]、多産で繁殖力が高い動物である。 ノウサギは春先から秋まで、長期的なゆるい繁殖期を持っている。

天敵はキツネをはじめ小~中型の肉食獣、猛禽類。

種類にもよるが、時速60~80kmで走ることができるという。

声帯を持たないため滅多に鳴く事はないが、代わりに非言語コミュニケーションは時々見られる。代表的なものはスタンピングである。発達した後脚を利用したもので、後脚を地面に強く打ち付ける。天敵が接近した時に、スタンピングをする事で仲間に警戒を促すのが主であるが、いらいらや不安など不快な感情を持つときもこの行動を起こすことがある。

デリケートな生き物でもあり、ペット飼育などではストレスを感じたためか稀に自分の体毛を毟り取る行動が見られることがあるが、ほかのペット動物でもありうることである。

うさぎの唾液には、衛生状態を保つ成分が含まれている。顔を前脚で覆うように撫でたり、耳を撫でる仕草をみかけるが、これは前脚に予め付着させておいた自らの唾液を、目的の部位全体に行き渡らせる事で、衛生状態を保っている。

[編集] 生理学的情報

寿命
5 - 11年(稀にそれ以上:ネザーランドドワーフで最高年齢13歳の記録がある。※ギネス記録は18歳10カ月)
体温
ウサギの平均体温は38 - 40℃ (100.4 - 104 F) とかなり高温までが正常範囲。39℃台の体温を正常と判断し対処する必要がある。体温が上がりすぎる場合は耳を水で軽く湿らせタオルで全身を巻いた上からアイスボトルなどで冷やし、逆に体温が37.7℃以下の場合は温かい布で全身を包みカイロなどでその上から温める。
心拍数
130 - 325/分
呼吸数
32 - 60/分
全血液量
57 - 65 ml/kg
血圧
90 - 130/60 - 90 mmHg
食物消費量
5 g/100 g/日(個体の大きさによる)
飲水消費量
5 - 10 ml/100 g/日(あるいはそれ以上)
胃腸管通過時間
4 - 5時間

南極大陸や一部の離島を除く世界中の陸地に分布している。ペットとして持ち込まれたものも多く、オーストラリア大陸やマダガスカル島には元々は生息していなかったとされる。

日本では、各地の縄文時代の貝塚からウサギの骨が出土することや、古事記の「因幡の白兎」などに登場することなどから、そのころには既にかなりの数が棲息していたものと考えられる。灰色や褐色等の毛色を有し、積雪地帯では冬には白毛に生え変わる在来種ニホンノウサギは、日本の固有種として知られている。また、絶滅危惧種であり国の特別天然記念物アマミノクロウサギは、世界でも奄美群島の一部のみに生息する。

ウサギ目ウサギ科のウサギ科を参照。

[編集] 人間とのつながり

野生のノウサギ(hare)やアナウサギ(rabbit)、家畜としてのカイウサギ(飼いウサギDomestic Rabbit)、ペットとしてのイエウサギ(家ウサギHouse Rabbit)は、いずれも人間との関わりが深い動物である。

[編集] 狩猟対象として

野ウサギは昔から食料や毛皮、遊興などの目的で狩猟の対象とされている。特に欧米では、ウサギのハンティングは文化的なスポーツとして扱われている。

狩猟の際にウサギを追いかけるときは必ず斜面の上から追いかけると有利、逆に斜面を登る形で追いかけると不利とされている。なぜならウサギの身体的特徴として後ろ足が長く前足が短いため、ウサギは上り坂では体の傾き具合が水平になるため上り坂で坂を上るのに強く、下り坂では前かがみのようになってしまうため下り坂を下るのは苦手としているからである。

上野公園にある西郷隆盛像(高村光雲作)は、お気に入りの薩摩犬の雌犬「ツン」(後藤貞行作)をつれて趣味の兎狩りをしているときの姿である。

[編集] 食肉として

狩猟や養殖によって得られたウサギの肉は、食用として利用されてきた。

ウサギは柔らかい食肉となる。ウサギのフィレ・ステーキという料理もあるが、1羽のフィレ部分はホタテ貝の貝柱程度の寸法しかなく数頭分のフィレ肉を使うことになる。挽肉にすると粘着性が高いので、ソーセージやプレスハムに結着剤として使われることがある。

日本でも、古来より狩猟対象であり、食用とされてきた。縄文時代の貝塚から骨が見つかることはそれを示唆するものであると考えられ、江戸時代徳川将軍家では、正月の三が日にウサギ汁を食べる風習があったという。秋田県の一部地域では日の丸肉の名称で呼ばれ、旅館料理として出されることがある。この日の丸肉という名称は、一説によると、明治期に日本で品種改良されて定着した白毛に赤目のウサギが、あたかも日の丸の色彩を具現化したような動物であったことによるともいわれる。

欧州各地でも古来より食用とされ、フランス料理では、ジビエとして伝統的にラパンリエーブルなどの名称で食肉として利用されてきた。現代では牛、豚、羊など大型獣の食肉が広く一般に普及するにつれ、伝統的な料理に使われる程度になってきている。

Wikipedia英語版によると、ウサギ肉は成長段階によって3種類に分類される。生後9週まで、体重4.5~5ポンドのものは'Fryer'。そこからさらに育てた'Roaster'は、体重5~8ポンド、月齢8ヵ月までのものを指し、Fryerより肉が硬い。肝臓や心臓なども食用にする。

ユダヤ教においては、ウサギはカーシェール(כָּשֵׁר, Kasher)ではない。つまり、食べてはならない動物に指定されている。(→ 食のタブー)。

[編集] 毛皮として

狩猟や養殖によって得られたウサギの毛皮は、服飾品としても利用されてきた。

防寒用として世界各地でその毛皮が用いられてきたほか、一種の装飾用としても用いられる。

また、毛皮としてではなく毛足の長いウサギの毛を羊毛のように刈り取って織物用の繊維として利用することも行われてきた。アジア原産のアンゴラ山羊やアンゴラ兎をつかったモヘヤが知られているが、欧州ではアンゴラ (繊維)という繊維利用専用の品種も作られた。日本でも、明治から太平洋戦争の時代にかけて軍需毛皮を生産する目的からウサギの飼育が盛んになり、日本アンゴラという種が作られた。

[編集] 実験動物として

薬品や化粧品の安全性のテストや抗体作成に利用されることがある。

[編集] ペットとして

現在ペットとして世界で広く飼われている各種のイエウサギのルーツは、欧州原産のアナウサギである。イエウサギとして品種改良されたウサギは比較的飼育が簡単で、鳴き声が小さく(声帯がないため基本的には鳴かない)、人に慣れるといった特性を有し、一般家庭での飼育ができる。 飼育方法と注意点は後述する。

[編集] 日本におけるウサギ飼育の歴史

日本における飼育の始まりは、欧州等を原産とするアナウサギを改良して近世以降に輸入・飼育されるようになったものであるとされる。移入された時期は天文年間(16世紀前半)で、オランダ人がペットとして日本へ連れて来たと伝えられているが、正確な移入時期と経緯はまだ確定されていない。

江戸時代中期には、ウサギを飼うことはある程度普及しており、人見必大著『本朝食鑑』では体毛が白色で赤い目をしたウサギが飼育され、人によく馴れることが書かれている。また、小野蘭山著『本草綱目啓蒙』や山本亡羊著『百品考』などには、ウサギが家で飼育されていることが書かれている[3]。喜多川歌麿の浮世絵『浮世七ツ目合』にはペットとして飼われているウサギが描かれている。当時、ペットのウサギは高価だったため裕福な商人などが飼っていた[4]

明治になると軍需のための食肉毛皮需要によりウサギ飼育が非常に盛んになり、1872年に在来と外国の混血から生まれた更紗模様のある種雄は200 - 600円で売られ、種付けは2 - 3円/回であった。子ウサギはコロと呼ばれ10円以上した(ウサギバブル。『風俗画報』310号 明治38年2月10日 在三河安城、久永章武による)。このため1873年に東京府(現・東京都)布達、兎取締ノ儀(1876年改正、兎取締規則)で頭数の届出、1羽1円の税金、無届1羽につき月2円の納入とされ、1879年に廃止されるまで続いた。太平洋戦争中、日本はアンゴラウサギの飼育頭数が世界一になったことがあるが、これは食糧の確保及び兵士の防寒着を作るために飼育が奨励されたためである。

2012年3月1日木曜日

takeback » ヨーヨー

rwnd.jpに乗せるコラムの下書きでしたが、畑違いということでボツ。諸事情でこっちで先に掲載。

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ヨーヨーが世界一うまい人って、どんな人だと思いますか?
全国チャンピオン・世界チャンピオンといったコンテスタントの頂点、ヨーヨーマスター、ヨーヨーパフォーマー、ヨーヨーアーティスト。ヨーヨーをプレイし、目的はどうあれ人に見せることを生業とする人たちは、これらの名で呼ぶことが多いです。
この中でも、世界チャンピオンの場合「世界で一番うまい人なんでしょ」と、よく聞かれます。名前の響きからしてそうなんで、そう聞かれるのは当たり前です。
でも僕はその質問は違うと思うんです。僕と同意見の人はかなり多いと思います。

確かに世界大会という大舞台で、最高に緊張する場面で力のすべてを出し切り、下位にポイント差をつけてその大会で優勝したことに間違いはありません。
しかし見方を広げれば、それはとても小さな一瞬にすぎません。
いつかの世界大会の日、3分という短いステージで、世界大会のルールで、あの瞬間・あの環境では一番上手かった。それだけにすぎません。
もちろん競技大会のルールは、難しいことに点数が高く配分されたり、出来る限りヨーヨーがうまい人に点数が高くなっていますが、それも結局「出来る限り」やっているだけで、本当に世界で一番ヨーヨーがうまい人を決めているわけではありません。