個人的には値段が少しくらい高くてもとにかく、毒じゃないものを頼みます！って感じです・・・

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USA Today紙のサイト　2007年9月23日付

ジュリー・シュミッド記者著

（見出し）"不透明性"理由に中国製小麦グルテン、輸入阻止に

ここ数ヶ月、中国から出荷されてきた小麦グルテンの荷、５つのうち１つは、監視員がいまひとつ、今春のペットフードリコールの要因となった汚染物質が皆無だと確信できない、という事を理由に米国への入国を拒否されているという事実が判明した。

以前はリスクも低いと考えられており、めったに点検されなかった製品である小麦グルテンとしては、この拒否率は非常に高い。また、この中国製小麦グルテンが簡単に通関できなくなったという事実は、ペットフード、および食パンなどに広く使用されるこの原材料の高値の理由に貢献しているようだ。

FDA米食品医薬品局は、4月24日から7月26日の間に米国むけに出荷された中国製小麦グルテン、135件の出荷のうち27件を拒否したと言う。 52件は合格; 56件は再考査待ち、となっている。FDAは4月、輸入業者により出荷にはメラミンが存在しないと証明されない限り輸入を許可しない、という中国製小麦グルテンの輸入制限を開始した。

産業化学物質メラミンは、今年、中国製小麦グルテンおよび濃縮米タンパクを使用したペットフードの中に含有されているのが検出され、犬猫の死亡例の要因として非難された。その後、中国にある2つの会社が、製品のタンパク質量を実際より多く見せかける事を目的にメラミンを原材料に混入していた事が判明した。中国政府はこの行為を違法であると宣言し、食品・製品の安全性を改良する4カ月にわたる国家キャンペーンを開始した。

現在のところFDAのデータによると、入国拒否された出荷のどれにも、メラミンの存在を示すものは無い。少なくとも21件は、輸入業者がメラミンが検出されなかったと立証できる研究室テスト結果を提出しなかっ た事を理由に輸入拒否されたことがわかっている。また、少なくとも4社の中国の会社が一度輸入を拒否された小麦グルテンを再度輸出した。本紙がインタビューの 連絡を入れてみると、そのうち3社は、彼らの小麦グルテンには何ら欠陥がない為と答え、残りの1社には連絡をとることができなかった。

輸入業社Meelunie America社の社長、ビル・ローラー氏は、リコール以来、小麦グルテンの価格が30%上がっていると言う。その主な理由は単に小麦の高値だが、（中国製汚染製品の報道により）米国産・ヨーロッパ産と産地を指定した市場のニーズでもあると言う。一般に、中国製のものが安いのだ。 リコール騒ぎより以前には、米国内のグルテン市場の10%を中国製グルテンが占めていた、と米国に根拠のあるMGP Ingredients社のスティーブ・ピックマン氏は言う。同社は、今年7月1日に終わった年度で、国内の小麦グルテン販売シェアにおいて52%の上昇を報告している。 （中国産小麦グルテン不人気で得をした企業のひとつ）

中国産グルテンの需要は低下した。リコール対象となったペットフードの大部分を製造していたMenu Foods社がもう中国製を使用しないと宣言している。ネスレ社とピュリナペットケア社もしかり。グルテンは、缶詰ペットフードのにタンパク質、および質感を加える物質だ。

前出ローラー氏は、彼の会社が中国から輸入しようとした出荷がFDAにより妨げられた理由は、私設のテスト研究室が大量の仕事で圧倒され、FDAに期日内に報告が提出されないからだと言う。また、製品を輸入の為、通関させようとすると、何週間もかかっている、とオマハで仕事をしている通関ブローカーのフィル・パターソン氏は言う。

小麦グルテン不足は全く表面化していないが、値上げ自体は表面化している。ケーキや菓子で有名なサラ・リー社(市場でのコードSLE)は最近、多くのフレッシュ・ベーカリー製品の価格を値上げした。グルテンの価格と同様、小麦価格・燃料価格の高騰が理由、とスポークスマンのマイク・カミンズ氏は述べている。

以上