千葉市:千葉市内の感染症発生動向調査結果について
中国内で、続けて2例の鳥インフルエンザ死亡例が発生したことが複数の報道機関によって報告されています。中国保健省の発表によると、1名は39歳男性で12月31日に広東省の深セン市で、もう1名も39歳男性で1月22日に貴州省で、鳥インフルエンザH5N1の感染によって死亡しました。双方とも、死亡1ヶ月前の間に鳥との明らかな接触はなく、又健康調査によって周囲の関係者に感染の兆候は認められていないとのことです。
WHO(世界保健機構)は今年、5つの国において、8つのH5N1感染例と5つの死亡例を確認しています。
<参考>
【米アイオワ州、新型インフルエンザH3N2感染者を3例報告】
2011年11月22日、アイオワ州の保健衛生局は、新型インフルエンザA/H3N2に感染した3人の児童を確認したと発表しました。当該インフルエンザウイルスは、過去数ヶ月間に幾つかの州で確認されていました。
この新型インフルエンザウイルスは、2009H1N1インフルエンザウィルの基質タンパク遺伝子を含む、三重組み換えが起こった豚起源のH3N2ウイルス株です。
他州の患者は動物を介したものでしたが、アイオワ州の事例は人-人感染の兆候を示しています。アイオワ保健衛生局は、感染の拡大はなく、前週に他州での事例は確認されていないと述べました。症状としては、季節性インフルエンザに似ており重症例はなく、全員回復しています。
アイオワ州医長� �、季節性インフルエンザワクチンが一定の効果があるかもしれないと述べ、咳やくしゃみを遮断し、病気の場合は家に留まるなど個人の感染防止策の重要性を強調しました。
同州は、ウイルスの動向監視を強化しています。
当該事例は、9月以来10例に及んでいます。
アメリカ疾病管理予防センター(CDC)によると、11月4日にはメイン州とインディアナ州で6例目、7例目の発生が報告されていました。また、ペンシルバニア州でも発生していました。
また、季節性インフルエンザワクチンは新型インフルエンザに対する効果は期待できないが、抗インフルエンザ薬(タミフルとリレンザ)は有効とのことです。
<参考>
【家きん市場で鳥インフルエンザウイルスが拡大(中国)】
2011年11月15日火曜日、国連食糧農業機関(FAO)の動物保健技術顧問であるグオ・フシェン氏が、中国農業部(日本の農林水産省に該当)からの情報及び統計を引用し、「より悪い変異株で、これまでのワクチンが完全には利かないH5N1-2.3.2.1株が、生きた家禽の間で拡散していることが発見された」と、報道機関に伝えました。
「秋から冬において、中国は、人間が感染する危険性と同様に、家禽間での鳥インフルエンザ発生の拡大する危険性に直面している」と同氏は警告しています。
<参考>
【鳥インフルエンザ】
国連機関のFAO(国連食糧農業機関)は2011年8月29日、毒性の強い鳥インフルエンザの変異株が、人間の健康に対して予測不可能なリスクをもたらしながら、アジアやそれを超えて広がる兆しのある中で、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)が今年の秋から冬にかけて再び蔓延する可能性があることから、防御態勢とサーベイランスの強化を要請しました。
FAOは、ウイルスは2006年をピークに63カ国に広がり、その後大量の家きんの殺処分で減少に転じましたが、2008年から家きんと野鳥の間で地理的に広がりを見せていると説明し、中国やベトナムにおける変異ウイルス株の拡大は周辺のカンボジア、タイ、そしてマレーシアに広がる可能性があり、さらに朝鮮半島と日本にも脅威的となる可能性がある、と警告しています。
また、香港健康保護庁は8月30日、2010年11月に中国本土を旅行後に鳥インフルエンザを発症した感染した59歳女性から分離されたウイルスが、上記新型株であったことを明らかにしました。女性は入院時には重篤でしたが、全快しています。女性が発症する前数日間に、生きた家きんや鳥に接触した既往はないことから、人から感染した疑いも出ています。
<参考>
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