かぎろひNOW:樂興の時 十二章
"○○は風邪をひかない"を地でいくモデルの誉れ高きワタクシ、ほほ、ようやくちょっと賢くなってきたということか…
1月31日夜、喉がちょっといがらっぽいかな、という自覚症状をもつや、あっという間に風邪の症状になった。どこに潜んでいたのというような重い咳がいきなり出始めて、翌日は起きられなかった。
こんこんと爆睡。
朝からすぐに夜がきたような感じ。我ながらよう眠るわ、とあきれた。
2日目、さぁ、もう大丈夫やろ。お風呂へ入ろう。
念のため、熱を計ってみると38度。熱があったことにビックリ。
自慢じゃないが、大人になってから熱など出したことがない。寝込むような風邪をひいたこともないし。
前夜、廊下で倒れていた。
という第三者的な書き方は、本人がよく覚えていないため。夫に声をかけられて廊下に倒れている自分を発見するというテイタラク。立ち上がったときふらついたことは覚えているのだがその先が霧の中^^;
倒れて気を失った、というよりもそのまま眠っていた、らしい。もっともかなり短時間(数分?)のはずだが。
このときは高熱があったのかもしれないナ。ということに後で思い当たった次第。
なにせ、熱を出したことがないので、熱の症状というものがわからないのだ。
3日目、熱は下がらぬままとはいえ、睡眠も十分足りて風邪の症状にも慣れてくると、ちょっと気持ちにも余裕が生まれる。
急な締め切り仕事もないし、ここはのんびり、ふってわいた休暇ととらえることにしようゾ。
流れていく雲は、やがて別の雲とドッキングして形を変え、モクモク大きくふくらむ。
あ、その中を飛行機がキラリと翼を光らせて行きすぎる。
「天空の城ラピュタ」の世界が現実味を帯びてそこに感じられたりしたのだった。
かと思うと、野山を走り回って遊んだ幼い日に見た青空と重なって、一瞬のセンチメンタル。
空や雲をこれだけ長時間見ているのも久しぶり。
飽きることなくおもしろい。
その点、音楽ってサイコー!
ラジカセを枕元に持ってきて、CDを積み上げる。
ちょっと熱があるこんなときは、激しいものや重いものは避けたい。
やっぱり、室内楽やバロックに限る。
バロックおじさんからこれまで贈っていただいたたくさんのCDを片っ端からかけていく。
細胞の1つ1つに音楽がしみわたって身体中が潤っていく気がする。
病院の薬よりゼッタイよく効くと思う(病院へは行ってないけど^^;)。
そうして、久しぶりにワタクシのお気に入り、辻邦生『樂興の時 12章』(音楽之友社)を本棚から取り出す。
辻邦生とあるから小説だと思うでしょう。
それがね、取り出してみると←
CD付き短編集、というわけ。
小説家の感性と創造力が紡ぎ出した12の物語のタイトルはすべて花の名前。
物語を読むと、テーマとなった曲が聞こえてくるようなシーン、タイトルの花も重要な小道具として登場。
←参考までに、12の物語のタイトルと、モチーフに選ばれた曲(クリックで拡大)
物語自体は、舞台は海外だし登場人物も日本人ではない。内容も非現実的なのだが、それだけに一貫して流れる人間の極限的なものが浮かび上がって、読み直していたらやっぱり泣けた。
こうして、しんどいような充実したような日も3日経つと、いささか不安が大きくなる。
なんで、熱、下がらへんの?
もしかしたらこのまま立ち上がれないんではないか。気力も低空飛行のまま。
本日5日目、ようやく平熱に戻ったが、咳は残っている。
しばらく、外出は控えよう。
にしても、4日も寝ていたので、足の筋力は弱くなっただろうし、(自慢の)胃腸の復活もちょっと長引くかもしれないな。
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こんばんは!
早速のコメントありがとうございます。
ブログを書いてやっと調子を取り戻したって感じですね。
しばらく、ゆっくりします。
あ、でも、普段から動きすぎ、というのは間違いです。
世の主婦に比べると、ほんまにゆるゆると生活していると反省しておりますんですよ。
とうとう・・風邪ですか・・
身体を・・労りなさい・・というお達しなのでしょうか・・・
『樂興の時 12章』・・・・
かぎろひさんにとってはいい薬なのでしょうね!
インフルエンザも大流行り・・・
大事にして下さいね・・・・充電・・充電・・・ネ!
今日は、飛鳥坐神社の「おんだ祭」を見てきましたよ!
すごい人・・人・・で・・竹でお尻を叩かれるのを忘れました・・・
今日は、少し暖かかったですよ!
どうか、お大事にして下さいネ。
大変でしたね!本当に悪い風邪が流行ってます。
熱のある時のぼんやりした頼りない感じがよく出ていました。
どうぞお大事に!
おはようございます。
お医者さんへは行きませんでしたが、インフルエンザだったのでしょうね。
まだ、咳がとれないので、もうしばらく自宅待機、おとなしくしています。
飛鳥坐神社の「おんだ祭」、行かれましたか~
昨年、思い切りお尻を叩かれたのを思い出しました。
記事アップ、楽しみにしていまーす。
あ、皆さんのブログ訪問もご無沙汰しています。これからお訪ねしまーす。
ありがとうございます。
emirinさんも何かとお忙しい身、便りにされている方が多いので、どうかくれぐれもご自愛を!
おはようございます。
ありがとうございます。
*ならら* さんもどうかご自愛くださいね。
いまいち調子が出ないので、しばらく自宅でのんびり過ごそうと思っています。
寒い時に歩くの大好きなのに、ちょっと残念。
『樂興の時 12章』懐かしいです。たしか1990年の発行でした。
私は音源(ソース)を含むメディアは基本的にはオーディオルームに
収納していますので、長くこの本とCDのセットにはご無沙汰でした。
改めて再聴・再読してみたくなりました。探します。
併せて「小林秀雄・音楽談義」(聴き手・五味康祐)というカセットブックも
再聴するつもりです。貴重なSP盤から復刻したエルマンやハイフェッツの
ヴァイオリンなどが聴けます。(カセットテープ2本と冊子)。
かぎろひさんの辻邦生ファンならではの療養生活、凄いです。
偶然、昨日の毎日新聞に[追悼]辻佐保子という記事が掲載されていま
した。まだでしたら、メールでお届けいたします。
こんにちは!
円亀さんもこのCD付き短編集をお持ちでしたか~♪
共有できる人がいて、ほんとにうれしい限りです。
辻さんならではの創作だと思います。
辻邦生カテゴリーの2番目に『樂興の時 12章』が登場するとは自分でも意外でした。
出だしが奥様の訃報というのも思いがけないことでしたが。
次はいったい何がくるのだろうと、我ながらひそかに楽しみにするという不思議さです。あくまでも自然な流れで取り上げていきたいと思っています。
毎日新聞の記事、存じませんでした。
急ぎませんので、よろしくお願いいたします。
掲示板のほうにもありがとうございます。
どうか、くれぐれもご自愛くださいますように。
大丈夫ですか?いきなりこんな長文をお書きになって。
私めも風邪を今年はひきましたが熱はなく良かったのですが咳が取れず難儀致しました。
今はなんともなくいつものとおりです。
かぎろひさんは普段から動きすぎですので疲れが出たのではと思います。今しばらくゆっくりイズムでゴロゴロ体験をして下さい。