2012年1月28日土曜日

インフルエンザの予防接種は何回受ければよいのでしょうか? | インフルエンザ情報特設サイト ぷろたん

インフルエンザの予防接種は何回受ければよいのでしょうか?

現在、日本で行われているインフルエンザの予防接種に使用するインフルエンザHAワクチンについては、平成12年4月に中央薬事審議会において検討が行われ、平成12年7月から薬事法上の用法・用量が以下のようになっています。

年齢群 接種用量・方法 接種間隔・回数

13歳以上 0.5mlを皮下 1回又はおよそ1~4週間(免疫効果を考慮すると4週間おくことが望ましい)の間隔をおいて2回接種

6~13歳未満 0.3mlを皮下 およそ1~4週間(免疫効果を考慮すると4週間おくことが望ましい)の間隔をおいて2回接種
1~6歳未満 0.2mlを皮下 およそ1~4週間(免疫効果を考慮すると4週間おくことが望ましい)の間隔をおいて2回接種
1歳未満 0.1mlを皮下 およそ1~4週間(免疫効果を考慮すると4週間おくことが望ましい)の間隔をおいて2回接種

65歳以上の高齢者に対しては1回の接種でも効果があり、2回接種による免疫の強化に関する効果(ブースター効果)についての評価は定まっていませんので、現在は1回接種が推奨されています。これは、厚生科学研究費による研究「インフルエンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷 齊(国立療養所三重病院))」において、高齢者(65歳以上)に対するインフルエンザワクチン1回接種法による有効性の評価を行った結果、接種を行った後の抗体価の上昇は良好であり、重症化は有意に阻止する事が可能であったという報告に基づいています。また、これらの高齢者に接種した際の重篤な全身反応はなく、局所反応も軽微でした。

なお、予防接種法により、「65歳以上の方」、「60歳から64歳までの方で、心臓、じん臓若しくは呼吸器の機能に障害があり、身の周りの生活を極度に制限される方、又はヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方」については、年1回、予防接種法による定期接種を受けることができ、予防接種によると認定された健康被害にあった場合には、その1回の接種については、予防接種法による救済制度が適用されます。

13歳以上64歳以下の方で、近年確実にインフルエンザに罹患していたり、昨年インフルエンザの予防接種を受けている方は、1回接種で追加免疫による十分な効果が得られると考えられています。2回接種をしたほうがより抗体価は上昇するという報告と、抗体価に変動はないという報告の双方があり、接種回数が1回か2回かの最終的判断は、被接種者の意思と接種する医師の判断によりますので、接種の際には最近インフルエンザにかかったことがあるかどうか、最近ワクチン接種を受けたことがあるかどうかとその時期、そして現在の体調などを担当医師に十分伝え、よく相談して下さい。

なお欧米諸国では、新しい型のインフルエンザウイルスが出現しない限り、年少児を除いて、ほとんどの人がインフルエンザウイルスに対する基礎免疫を獲得しているので、1回の接種で追加免疫の効果があるとしているところがほとんどです。

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